「ヒト」が生き生きと働ける環境を考えるブログ

私が約17年間勤めた会社を辞めようとしている理由と、まつわる原因を分解していきます。経営者や管理職の皆さんに、ふと考えて頂きたいことを記事にしています。

組織改編と共に変わるキャリアプラン

10月に入り、私が所属する会社は、例年通り大なり小なりの組織改編がありました。組織の統廃合は、この数年は毎年のことなので、どう変わろうが抵抗感はなくなってきました。

しかし、1年単位で組織の枠や「ヒト」の動きがあると、中長期的な人材育成計画も1年毎に見直す必要があります。

 

私の1度目に退職を検討していた時は、組織改編による影響で、自分も部下たちも、想定していたキャリアの一部変更が必要になりました。

ただし、それは当時部長だった私が、事業部長からの提案に賛成したことで、最終決定したことです。こうなることは、多少は想定していたけれど、会社が拡大しながら存続するために、断腸の思いで決断しました。

結果、すんなり新体制が構築されたのですが、周囲にいる「ヒト」が変わるだけで、こんなにも組織文化が変わるものかと、仰天の連続でした。キャリアが変わるどころの話ではありません。働き方そのものの変更を余儀なくされました。結果、以下の記事に記載した方向に向かっていきました。

bluemiyumiyu.hatenablog.com

私自身も悩み続け、1度は再起したものの、触発される事件があって2度目の退職検討に入りました。1度目は先輩や友人への相談後に再起したのですが、2度目は上司に退職の意向を告げました。

結果、「ヒト」が育っていなかったことや、例があまりない案件の責任者を多く担当していたこともあり、1年計画で業務を引き継ぐことで合意しました(実際は、組織の壁が原因で1年半かかりましたが)。

 

引き継ぎを継続する中、「あと2~3ヶ月で退職」というタイミングで、執行役員と別の部署の部長から声がかかりました。「辞めるのは勿体ないから、考え直せ」と。

それまでに色んな方から説得されていたのですが、私の気持ちは頑として揺らぎませんでした。

しかし、このお二方からの説得には、心が揺らぎました。

「ヒト」の「成長」に関わるあらゆる視点と、私の「強み」を理解したうえで、私の社内キャリアを提案してくださったからです。

 

「わが社にも、まだこんな人いたのか」と感動しました。そして、何度も対話を重ねた結果、私が生涯のやりがいとしていきたい道を、社内に創って頂けることになりました。

 

以下の記事の最後の方で、

会社を変える」働きをする、という選択をしました。

と記載しました。

この記載は、まさに今回記載した件です。 

bluemiyumiyu.hatenablog.com

私は、周囲の反感もよそに、進みたいと考えていた道の1つが現れて、一転、希望に溢れていました。 

引き継ぎを完遂し、「この会社の仕組みを改善して、みんなが働きやすい会社に変えていこう」と、燃えていました。

無事に異動が叶い、私は号令がかかるまで、しばし水面下の活動に専念していました。「まもなく組織改編の発令がある。もうすぐだ。」と心待ちにしていました。

 

ところが、上記記事で記載していた続きの事態が発生しました。

想定外のことが起こり、思わぬ結果に至りました

なんと、私を指南してくださったお二方が、グループ会社の執行役員となり、私が所属する会社の執行権がなくなってしまったのです。

 

しばらくの間、開いた口を塞ぐことはできませんでした。

そして、お二方が考えてくださっていた計画は引き継がれることもなく、私は自力で道を創っていかざるを得なくなりました。

 

会社も無常です。当たり前ですが。

だからこそ、よくよく考えれば、想定することもできたはずでした。

会社は短期で成果を求めます。目標は達成が必須です。

また、同時に「ヒト」も入れ代わります。

大企業の宿命でしょうか。

1年毎に目標を設定し、会社の目標に合わせて「ヒト」の育成計画も 変更する。

自分が望むように成長できるのは、極僅かにいるかどうかではないでしょうか。

 

これらが、ちょうど1年前の9月に起こった出来事でした。

それから1年、また新たな展開がありました。

そう考えると、毎年面白いほどに変化が起こって、楽しいと感じることもできます。

しかし、今期の新たな目標が、これまた目が飛び出そうになりました。 

大企業の病気なのか、中小企業でも起こり得るのか、私にはわからないですが、1つ確かなのは、コミュニケーション力と行動力があると、普通に考えると短期では実行できない課題をポンと与えられます。

期待頂いていることは重々理解しているのですが、きちんと「ヒト」を見ているのか、その判断で全体の実力が上がって会社もさらに成長すると考えているのか、疑問でなりません。

間違いました。期待頂いているというよりも、「大きな課題を取りまとめるリーダーシップを発揮できる人材が不足しすぎている」という理由が一番で、他に打つ手がなかったことが最大のポイントですね。

 

全身の細胞が、再び警鐘を鳴らしました。「早く会社から脱出しろ」と。

まだ、周辺準備が不十分なので、気ばかりが焦ります。