「ヒト」が生き生きと働ける環境を考えるブログ

私が約17年間勤めた会社を辞めようとしている理由と、まつわる原因を分解していきます。経営者や管理職の皆さんに、ふと考えて頂きたいことを記事にしています。

健全な働き方とは?

先日、以下の「社畜ミュージアム」という動画を知りました。かなり話題になっていますね。

こちらは、経済産業省所管の「独立行政法人 中小企業基盤整備機構」が作成したものだそうです。

youtu.be

 

ちなみに私は、こちらの動画について、以下の記事で知りました。

記事に対するコメントを拝見しまして、この動画や記事について賛否両論あり、世の中、本当に色々な考えの方がいるのだなーと、改めて感じました。

business.nikkeibp.co.jp

 

私にとっては、とても分かりやすい動画でしたが、中小企業基盤整備機構が作成された中小企業向けの動画のためか、私の周りとは少し違うのかも?と感じる点もありました。

 

  1. お手上げスライダー:これは「あるある」でしょうか。私はよくやってるかもしれません(^^;
  2. 戦慄のミッドナイトコール:これは、業種や職種によっては必要なことがあります。例は、理不尽な顧客からのコールですよね。本当にあるところではこういった事例はあるのでしょうか。
  3. 進捗モンスター:これは、進捗を報告していない方が良くないと思うのですが。報告しているのに、更に進捗を問われるのなら、上司は病気を患っているのかもしれないですね。
  4. 寝てない自慢大会:これは「あるある」です!私の周りにも会議時に自慢する上司がいました。寝てない自慢は、部下にいい影響はないです!
  5. はじめまして、ごめんなさい。:何もわからない状態で謝罪に行かされるのはマズイですけど、私も「はじめまして、ごめんなさい」の経験はあります。
  6. 居残り部長:こういう文化、未だにあるのでしょうか?困りますね。ちなみに、部長ではないですけど、居眠りしている方、コストセンターには結構います。プロフィットセンターでは、あり得なかったのですが。
  7. 月曜、襲来。:これは「あるある」でしょうか。絶叫に至るのは精神的に支障を来されてしまっていますね。非常にマズイ状況ではないかと思います。

 

社畜」という言葉、嫌な表現の言葉ですけれど、的を得ていると思います。代表権を持つ社長以外、会社員は会社に雇われているのですから。

そして、会社内では「自分らしく振舞えない」「人間らしい生活が送れていない」と感じる人が増えてきているから「社畜」という皮肉った言葉が生まれてきたのだと理解しています。

その背景を踏まえて、今回の「社畜ミュージアム」を振り返ると、1人のサラリーマンが、精神的に追い込まれてしまうシナリオが描かれていると感じました。

 

今回の動画の事例は、いずれの例も「経営者」「管理職」の言動が全ての原因であると思います。

上に立つ者がどういった言動を取るか次第で、「ヒト」であると感じて仕事を進めることができるのか、「社畜」と感じて会社を離れることを考えるようになってしまうのか、といった「ヒト」の道が分かれていくのだと思います。

 

この動画も「働く人をもっと笑顔に」という想いで締めくくられています。

そうですね。笑顔で仕事をしている「ヒト」は少ないかもしれないですね。

上司は部下に対して、「ヒト」としてフェアな位置を保ちながら、上司として適切に指示命令を行っていただきたいと思います。

 

そう、「ヒト」として公平に接するということは、役職を持つと難しい「ヒト」が多いのかもしれないですね。

偉くなったと感じると、「ヒト」を支配したくなるものでしょうか。そして、その気持ちが、無理難題を「ヒト」に押し付ける原動力になっているのかもしれません。

 

現在、働き方改革の議論が盛り上がっていますが、残業時間や副業といった就業規則の整備をする以前に、経営者や管理職の部下への接し方を議論したほうが、健全な世の中になるのでは?と感じたりします。

ただ、「ヒト」が変わることは、歳を重ねれば重ねるほど難しいことですけれど。

 

しかし、就業規則がいくら変わっても、無理難題を容赦なく発言する上司がいる限り、状況的には何も変わらりません。

規則が細かくなることで、弱い立場の「ヒト」は、ますます追い込まれることになると思うので、自分で自分の身を守ることを考えていくしかない気がします。世知辛いですけれど。