「ヒト」が生き生きと働ける環境を考えるブログ

私が約17年間勤めた会社を辞めようとしている理由と、まつわる原因を分解していきます。経営者や管理職の皆さんに、ふと考えて頂きたいことを記事にしています。

人材育成に関する記事

 以下の記事を拝見しまして、日本の教育に対する価値観ってこんなものかと、改めて理解しました。

私が所属する会社に足らないのではなくて、日本全体、「人財」と言いながら、数字を追う企業ばかりということでしょうか。  

business.nikkeibp.co.jpこちらの記事の終わりの方で、以下の記載がありました。

「うちの会社では『この人をどう育てるか。そのために、どういった経験を積んでもらうか』といった観点の育成型のローテーションを推進しています。そのためには縦割りを止めて、部署同士の異動も柔軟に行えるようにしました。

人材育成はオフJTとともに、OJTの場も与えないと人は育ちません。両輪を計画的に回していくことが、生産性を向上させ、企業を持続させるんです」

これは社員教育に投資することで、海外売上比率を8割以上伸ばした某電子部品メーカーの人事部長さんのコメントである。

『この人をどう育てるか。そのために、どういった経験を積んでもらうか』といった観点の育成型のローテーションを推進とのこと、脱帽です。

 

そう、何を経験させて、どう育成するのか。

目標を設定し、目標を達成しても、次のステップに繋がる仕組みがないと、人材育成は途中でストップしてしまうのです。

 

私の経験では、自分の組織でこういった人材育成を実行しても、1年後には組織が変わり、作った仕組みもリセットされてしまうということを繰り返しました。

本来、考えるべき部署が考えて実行しないと、会社の仕組みを変えていかないと、本当の意味での「ヒト」の育成は行われないのです。

 

しかし、これが実行されない理由も重要であると、私は感じます。

それは、その集団に所属している「ヒト」の帰属意識の低さです。

そして、上級管理職である部長以上の「ヒト」にも、帰属意識が低い「ヒト」がいるということです。

 

具体的には、以下のような行動が見られ、本当の意味で組織に貢献されている方は、あまりいないということです。

  • 殆どの「ヒト」が、生活のために働いている。
  • 金銭的報酬の次のモチベーションは職位であり、自分のポジションを守る言動は積極的に行われている。
  • 結果、自分も含め、他人についての育成については、あまり真剣に考えていない。
  • 当面の目標を達成し、クビにならない程度に評価が得られたら良い。

 

社長は真剣に考えているかもしれませんが、社長以下は、どれだけ部下の育成を考えているのでしょう。

 この、電子部品メーカーの手法が認知されていったらいいなぁと感じました。 

 

我が道をいく「ヒト」たち。

人間、色々な「ヒト」がいることを、日々痛感しますが、新たにコミュニケーションを密にとるメンバーと接する中で、感じたことがあります。

 

「人間、みんな自己中心的である」ということです。

 

これは、「他人への配慮がない」とか、「周りのことを考えていない」とか、そのような意味ではありません。

要は、「自分が知っている(経験した)範囲の中でしか、言動を起こすことができない」ということです。

 

とても当たり前のことですが、

・なぜ、そんなことができないのか(なぜ、そこまで行わなくてはならないのか)

・この場合、こちらが優先順位が上でしょう(なぜ、こちらを優先しなくてはならないのか)

といった、自分が経験してきた中で出来上がった概念をもとに、自分が作った標準のモノサシを使って、自分の言動を起こします。

 

これは、「上司だから、部下だから、若いから、歳を重ねているから」といった、立場や年齢のようなことは一切無視して、誰もが「自分のモノサシ」で言動を起こしているということです。

本当に当たり前ですよね。知らないことをもとに、言動は起こせませんから。

 

何らかの集団に属している「ヒト」において、

「成長したくない」という「ヒト」は、あまりいないと思います。

「コミュニケーションをとっていきたいとは思わない」という「ヒト」も、ほとんどいないと思います。

「他人の意見を聞くより、自分の思い通りにやりたい」という「ヒト」は、結構いるかもしれません。

「他人の意見も聞いて、より上手くやっていきたい」という「ヒト」が、ほとんどの方ではないかと思います。

 

このとき、他人に意見を聞く(受動的な言動)ばかりではなく、自ら見て聞いて調べて(能動的な言動)、次の行動を起こすことが良くありますが、この能動的な言動は、個人の経験値(能力)の範囲でしか行われないのです。

これを、「我が道をいく「ヒト」たち」と表現しました。

 

「可愛い子には旅をさせよ」と言いますが、自身の見聞を広めないと「ヒト」の可能性は狭まるばかり、と痛感します。

今、周りにいるメンバーに、私は口うるさいと思われているかもしれませんが、色々な引出しを作ってもらうべく、意思疎通の場を積み重ねながら、これからの可能性を広げていくことに全力投球中です。

そして、私自身ももっと見聞を広めないと・・・と、肝に銘じながら行動しているところです。

 

備忘録:グループ会社会長の年頭挨拶に感動

私が所属している会社名について、公にすることは控えておりますが、グループ会社の会長は○○賞を受賞されたりと、その道では名が知られている方です。

 

昨日、その会長からのメッセージが、A4で3枚のボリュームの内容でグループ会社全社員に配信されました。

読みながら、「どこまでお見通しなのだろう」と、身が震える感じを覚えました。

なぜなら、私が普段感じていること・本ブログでも書き連ねているような内容に対する、会長の見解が記載されていたからです。

 

備忘録として、内容の一部を要約して記録しておきます。

1.良い会社は良い商品を持つ

 =顧客に歓迎されること、社会的に有意義であること

 =加えて、社員を中心とした会社の存続に、過不足なく一定の利益を生み出してくれる

 

2.良い会社は良い組織である

 =良い組織は良い商品のための手段として機能される

 =ただし、商品志向の組織は多くの副作用を伴う

  ・効率化を図るための過度な機能分化は、問題を引き起こす可能性が大きい

   →ドライな人間関係からくるチームワークの損失

   →仕事と生活(人生)との滑稽なまでの峻別による働き甲斐の低下

  ・組織が大きくなるにつれ、構成員があたかも機械の一部品のように扱われ、組み込まれていく

   →仕事にやり甲斐や充実感を感じる人が減ってきている

   →手段としての組織を追求するあまり、人間が集まるという、そのこと自身の意味や価値は過小評価され、当の人間は鈍感から不感になっていく

 

 拝読中は、P.ドラッカーの書籍の所属会社編を読んでいる気分でした。

 

私は20代に入ったころ、自分のキャリアを描くときに、男性に生まれ変わりたくて仕方なかった時期があります。

女性が家事・子育ての中心であることは、変えることのできない性ですが、私は仕事におけるキャリアをぐんぐん積んでいきたかったのです。

今は、女性であることを楽しみ、私の理想を描く主人を身近で応援しながら、人生を謳歌していますが、ふと「もし自分が男性だったら」と思うことがあります。

 

今回、会長のメッセージを読み、「私が男性だったら、とことん会長に食らいついていっただろうなぁ」と思っていました。

良い経営者・憧れる経営者は身近にいました。とても恵まれていると感じました。

そして、その経営者も、会社を存続し続けることの課題において、「ヒト」に関する課題を挙げていらっしゃいました。

 

一員として所属し続けられる限り、良い組織を目指して能動的に動いていきたいと、感じたメッセージでした。

会社の経費、上手く使っていますか?

2018年、ようやく初投稿です。

年末年始はこども園の餅つき大会にはじまり、帰省して正月は義母の代わりを務め、帰宅後は息子の冬休みの宿題のやり直しに付き合いました。

長い休みを頂きましたが、例年とは違う年明けで、新年早々、少し疲れ気味です。

 

昨日は初出社でしたが、月半ばに出張を控え、初日から打ち合わせ三昧でした。

これまでとは違う畑(部署)の歴史を紐解きながら、これからの道をどう作ってくか、常に検討しています。

 

昨日、新たにわかったことは、コストを抑えるために、必要な投資コストまで抑制していたことです。

数千万かかる投資なら躊躇するかもしれませんが、数十万の投資を惜しんで、数年間分の人件費が膨らむなんて有り得ません。

費用対効果という言い方をすることがありますが、そういった発想があれば、投資を即決できるような事案です。

管理職者のマネジメント如何で、会社の経費の使い道がこうも変わるのかと、愕然としました。

 

常に、「ヒト」「モノ」「カネ」のバランスに配慮が必要ですね。

年始早々、本年の仕事に嫌でも気合いが入ってしまう出来事でした。

 

支えてもらって、会社のコミュニティを維持できる現状

私が所属する会社は、今日が最終出社日でした。

私の出身地、鹿児島県の血筋なのか、お酒がある場では、盛り上げ役に徹してしまいがちなので、最近は、お酒がある機会を避けがちだったのですが、2年ぶりに会社の納会に参加しました。

 

参加できるのは、こども園にお迎えに行ってくださるファミサポAさんと、学童からファミサポAさん宅に送迎してくださるファミサポBさんのサポートがあってこそです。

お二方には、感謝の気持ちしかありません。

ファミサポAさんには息子を出産後の約8年弱、ファミサポBさんには息子が小学1年生からの3年弱お世話になっております。

本当にありがとうございます。

 

年が明けると、このお二方のサポートを頂いて東京に出張し、基幹システムに関するベンダーとの打ち合わせに挑むことになりました。

私が所属する会社は、余程のことがないと出張費も出してもらえないので、今回のミッションに対する期待の大きさも感じます。

 

今日は、予定時間を延長して、日頃、身近に接している方々と、沢山の様々な話で盛り上りました。

様々な話を通じて感じたことは、みなさん、「日頃から色々なことに疑問を感じているのに、疑問を解消していない」ということです。

聞けばいいのに聞けない(聞かない)まま、日々過ごしているようです。

 

もちろん、相手の状況を察知して「明日聞こう」とかはアリだと思いますが、「そんなこと、思ったときに聞いてくれたらいいのに!」ということも多々ありました。

「私が、壁を作ってしまっているのかもしれない」ということも、感じました。

様々な価値観を持つ「ヒト」が集まるときの、コミュニケーションの難しさを再認識しました。

 

また、東京にいるメンバーに、年末の挨拶メールを送ったところ、聞きもしないのに、来年の豊富を語ってくれました。

とても頼もしいです。

来年の、チームメンバーの成長がとても楽しみです。

 

私は、明日はこども園の餅つき大会に参加したあと、帰省準備です。

明後日には、早朝から主人の実家に帰省します。

主人のお母さんの体調が悪いため、今回の年末年始は、主人の実家の諸々を、義母の代わりに立ち回ります。

長男の嫁は、ちょっとツラいです。

 

慌ただしい年越しですが、何故か、気持ちは軽いです。

子育てしながら、仕事を続けられる環境に感謝しつつ、年を越したいと思います。