皆さんの周りの方に、精神疾患の傾向が見られる方はいませんか?
昨日、私にとっては大変ショッキングな事実が発覚しました。
私には、所属している会社で、長い間、親しくさせていただいている目上の方がいらっしゃいます。
私より 一回りほど年上の男性ですが、同じ時期に互いに部長として事業部の予算達成に向けて協力しあったり、新たな分野を手掛ける第一人者でしたので、その考え方などを教えていただいたり、私は多くの刺激を受け、学ばせていただきました。
私が2度目の退職を決意した際も、私の心境をとてもよく理解してくださり、「僕はいつも応援しているよ。子どもにとってはママが一番なんだから、ママ業はしっかりやらないとね。」と言ってくださり、とてもありがたかったです。
私が2度目の退職決意を撤回し、違う部署へ異動となった後は、2か月に1回程度、大阪のオフィスにいらっしゃったので(普段は東日本中心に活動していらっしゃる方)、お会いした時は近況を伺いながら、普段話していた話題の延長を、いつもお話しさせていただきました。
普段、とても温厚で笑顔で話をしてくださる方なので、笑顔がひきつるようなことはあまりありません。しかし、時折そのような表情が見られることがあったので、「無理しないでくださいね」とか、「最近は、調子は上向きですか?」と言って、様子を伺っていました。
お盆休みに入る前くらいにお見かけしたのを最後に、最近はお会いしていなかったので、「また忙しくなったのかな」と思っていました。
毎日とても多忙な方なので、特別なことがない限り連絡はしないのですが、回りまわって「来月末まで不在」という情報を入手しました。
その方の部下である同僚に確認したところ、「心の風邪」で休職されているとのことでした。
「またか」と思いました。
しかも、第一線で活躍されてきたこの方のような人でさえも休職されてしまったのです。
この方が休職されている原因は、仕事によるものではないかもしれません。しかし、今までの経過や同僚の話からも、仕事のストレスが原因だろうと思われます。
原因がどちらであれ、この方が休職されたことにより、この方の周辺の方々は、今とても大変な状況だと思います。そして、休職者や退職者をさらに増やす引き金になっているはずです。
私の周りでも、休職して退職していく人がいます。本当に、ストレスの原因は様々ですが、「心の風邪」にかかる方は多いです。
ちなみに「心の風邪」と言えば、風邪なら治りそうですが、そうではなく「心のがん」だとおっしゃっている記事も拝見しました。本当にそうだと思います。
一度、「心のがん」にかかってしまうと、なかなか治らないそうです。
経営者・管理職の皆様には、本当に、部下の心の変化を積極的に感じ取っていただきたいです。部下の心境の変化をキャッチできずに、取り返しのつかないようなことになる可能性もあります。
ちなみに、仕事が原因ですと「労災」にあたるはずですよね。
あまり、労災の認定について、基準などを知らなかったので調べてみたのですが、下記にわかりやすく記載されていました。
一通り読んだのですが、どうも腑に落ちません。「職場の実態を、こんなモノサシで測られて労災認定されるのか」と驚きました。
企業にとっては、労災が認定されれば信用も落ちますし、非常に難しい問題です。
しかし、労災認定の是非はともかく、労災を疑わせるような職場環境をなんとかしなくてはならないと、心新たにしました。
1日も早く、上述の方が心穏やかに、以前のように溌溂と仕事をなさる姿を拝見できれば・・・と願ってやみません。