正義感が強いと怪我をする⁉ 働き方改革と公共マナーの狭間で問われる人間性
昨日、どうしても腑に落ちない出来事がありました。
帰宅途中のエスカレーターで、小綺麗な小声でモノを言うおばちゃんに「通せんぼ」されたんです。
「エスカレーターでは歩くと危険」知ってます。
「エスカレーターを歩くなキャンペーン」知ってます。
でも、歩くひとは減らないですよね。多少は減ったかもしれませんが、法律があるわけでもないですし。
とは言え、不幸な事故が起きてから反省しても遅いので、最近は極力、エスカレーターは使わないようにしています。
しかし、帰宅はいつも時間との戦いです。私の行動如何で、子供たちと過ごす時間の充実度が変わります。昨日は、仕事もおしてしまい、こども園に延長保育料を払わないといけないかどうかのタイミングで、私は急いでいました。エスカレーターの上りを歩こうとしていました。
そこに、前述のおばちゃん登場。
小声で「歩いたらダメって書いてあるでしょ」と言って、突然私の前に割り込んで来ました。
「すみません、通してください」と言って、腕をはらってみようとしたのですが、細い腕で凄い力でした。
「割り込んできておいて、この態度。私じゃなければ、無理矢理押し退けられて、おばちゃんが怪我する可能性だってある。」と思いました。
この後、腑に落ちず、エスカレーター事情を検索してみました。賛否両論、色々あるんですね。
ちなみに、海外でもエスカレーター上を歩く文化があるそうです。2020年の東京オリンピックでは、どんな日本らしい「おもてなし」で、公共マナーを整備するのでしょう?
私は、大阪地下鉄の御堂筋線で、新大阪からなんば駅間を平日は往復しています。どちらも関西の主要駅で、毎日外国からきている方と通勤中の方で溢れています。外国の方も、日本文化を理解してか、さらには関西特有のルールも理解され、エスカレーターは左側を空けていらっしゃいます。
2020年まで時間がありません。事故やトラブルを防ぐためにも、交通機関やエレベーター協会、エスカレーターを設置している公共施設において、共通文化を再確認し、マナー徹底の活動をお願いしたいです。
ちなみに、私は、普段は時間がなくて急ぐ立場なので、一定の条件下でエスカレーターの歩行を許容してほしい派です。
そして、この議論の結論の先では「働き方改革」にも通じると思います。
なお、今回の記事は、以下の記事に触発されて記載しました。
あおり運転は、道路交通法や運転免許など各種規制があるので、マナー違反は分かりやすいですが、「ヒト」の感情如何で最悪な事態につながることもあり、車もエスカレーターも、極論を言えば、同じ乗り物だと思います。
こちらの記事の結びに「他者の権利を保障することが自分の権利の保障につながる」との記載があります。欧米ではそうなのか!と知ると共に、私に新たな気づきを与えてくださいました。
日本はルール作りが好きで、それに従順であることを良しとする民族。
日本の見た目の「おもてなし」は立派。
本物の「おもてなし」は、欧米の方の方が得意なのでは?
今回の出来事は、会社組織の「ヒト」の問題にも共通するものがあると感じました。
正義は怪我をすることがあります。会社も社会も世知辛いです。そんな世の中でも、楽しく幸せに生きていける道を選択していきたいと思います。
※子供のお迎えは間に合いましたが、エスカレーターを歩けなかったタイムロスを補うため、改札間を全力でダッシュしました。人が溢れるなんば駅、私は危険人物だったことと思います。。。余裕のある行動を心がけます。
でも、ママはいつも、秒刻みで動いているんです。