「ヒト」が生き生きと働ける環境を考えるブログ

私が約17年間勤めた会社を辞めようとしている理由と、まつわる原因を分解していきます。経営者や管理職の皆さんに、ふと考えて頂きたいことを記事にしています。

「やっぱりできた!」言葉遣いの効果か、ご褒美の効果か?!

昨日、とても嬉しいことがありました。

小学3年生の息子は、年中の時からスイミングに通っていましたが、父親に似てカナヅチなようで、通って5年目に入っても「クロール25m」に壁がありました。

その息子がとうとう、「クロール25m」合格のメダルをもらって家に帰ってきました!

 

これまで、下記のどれかの理由で、やめるかやめないかを何度も息子と議論してきました。

 

  1. プールの水が冷たい(温くしてあるはずだが、秋冬は寒くて冷たく感じる?)
  2. コーチが怖い
  3. 仲の良い友達がいない
  4. 絶対泳げない(と思い込んでいる)

 

1は何ともしようがなかったのですが、2は、スクールに様子を伺いながら、息子とコーチの話をしながらコーチへの理解を深めました。

3は、色んなことを頑張っている息子のために、曜日を変えるだけですむなら・・・と、通う曜日を変えることで問題を解決しました。

 

一番の問題は4つ目の理由でした。

息子の生来の性分なのか、よく否定的な言葉を使います。何かあると「絶対できない!」「絶対無理!」と。

 

確かに「ヒト」は、どうしても苦手なことや、できないことはあると思います。

もちろん、息子にも無理強いはさせたくありませんので、この点も、息子が本当に泳げないのかどうか、コーチに相談してみました。

結果、「泳げるようになるまで(階級を1つ合格するのに)1年かかる子もいる。息子さんは、頑張ればいつかは泳げるようになるタイプ。」とのことでした。

 

これまでも、「絶対泳げない!」と言うときは、前回の合格メダルをもらってから数か月経った時でした。

スクールの返答は、多少の営業トークも含まれていたかもしれませんが、それでも、確かに6か月おきには合格メダルをもらってきていたので、「時間はかかるかもしれないけれど、何とかクロール25m合格まで、最低1年は一緒に頑張ってみよう」と考えていました。

 

息子が、前の階級のメダルを貰ってきたのは3月でした。

それから、3年生の1学期が終わる頃、プールは楽しいはずの夏なのに「絶対行かない!」と、スイミングに行きたがらなくなりました。

しかし、9月には何とか合格できるだろうと思っていたのと、本人自ら過去に何度も「クロール25mまでは頑張る」と言ってくれていたので、何とか9月のテストまで励まし続けました。

 

しかし、9月のテストでも合格できず、本人が辛いのも理解できました。

「もう止めさせてあげても良いのでは」と何度も思いましたが、あと5m頑張って泳げば合格できるはずなので、口論を繰り返しながらも、毎週通わせました。

 

ある日、「頑張って行くから、テストの日はアイス代がほしい」と言ってきました。

通う曜日を変更する前は、時間帯の都合、私かファミサポさんがスイミングの送迎をしていました。この頃は、ご褒美アイスを習慣にしていたのですが、月曜に曜日変更してからは、下校時間に家に帰り、玄関前のBoxに入れてあるスイミングバックとランドセルを入れ換えて、自転車で一人で通うようになっていました。

まだ、特段お小遣いを渡してもいないので、周りで買っているお友達が羨ましかったのかもしれません。

または小さい頃に買ってもらっていたのを思い出しただけなのかもしれませんが、「月に1回のアイスで、息子がやりきるまで頑張れるなら」と思い、テストの日だけ、アイス代を入れておくことを約束しました。

 

10月のテストの日、アイス代に喜びながらも「絶対合格できへん!」と言いながら登校していきました。

結果、やはり合格できなかったので、後は本当に本人の気持ちの問題だけだと感じていました。

 

 それから、何かあると、いつも否定的な発言をする息子に、私は肯定的な発言を繰り返しました。

 自分で「できない」と言いながら頑張っていたら、絶対できないよ。

「できる」と言いながら頑張ったら、絶対いつかできるよ。

 といった内容も盛り込みながら。

 

 以下の記事でも記載しましたが、「言葉遣い」とともに「言葉の使い方」による意識に変化は、日頃から気にしています。

bluemiyumiyu.hatenablog.com

昨日の登校前も「できない」じゃなくて「できる」と思うんだよ‼と言って見送りました。

 

帰ってくると、約束のアイスを頬張りながら、「合格したよー!○ぬ気で泳いだー!」と報告してくれました。

前回のメダルから8ヶ月。漸く手に入れた栄光でした。

 

目標を達成できたので、あとは本人の自由です。

やめるのかを聞いたところ、「本当にやめていいの?」と不安そうです。

どうするのか、まだわかりませんが、次は「意思決定」が迫られています。

ここでは、本人の意志を尊重します。

 

「ヒト」の成長は、年齢問わず、やはり感動します。